捨て方ノート
更新: 2026年8月28日最終確認: 2026年8月28日約5分

粗大ごみの料金は自治体で決まり方が違う|35市区町村の実額

粗大ごみの料金は自治体で決まり方そのものが違います。東京23区は品目ごと、川崎市は大きさだけ、さいたま市はほぼ一律、千葉市は重さ。引越しで戸惑う違いを35市区町村の実額で整理しました。

引越し元の区で調べた感覚が、引越し先で通じないことがあります。

金額が違うのではありません。決まり方そのものが違います。

5つの型がある

35自治体を集めて比べると、料金の決め方は大きく5つに分かれました。

品目ごとに決まる型。東京23区の多くがこれです。ソファは2,300円、机は1,300円、掃除機は400円というように、品目名ごとに金額が決まっています。

大きさだけで決まる型。川崎市がこれです。30〜49cmが300円、50〜179cmが600円、180cm以上が1,200円の3段階しかありません。同じ大きさなら、ソファもたんすも机も同じ600円です。品目による差がありません。

寸法の合計で段階が決まる型。収納家具に多く、三鷹市は3辺の合計で200円から600円に分かれます。

ほぼ一律の型。さいたま市と福岡市がこれです。さいたま市は掲載220品目のうち213品目が550円で、550円を超えるのは7品目だけ。福岡市は300円・500円・1,000円の3種類しかなく、552品目がこの3段階に収まります。品目を調べる意味が薄くなります。

重さで段階が決まる型。千葉市がこれです。手数料は390円・780円・1,170円・1,560円の4段階で、多くの品目が15kg未満・25kg未満・35kg未満・35kg以上で分かれます。テーブルは15kg未満なら390円、25kg未満なら780円です。

引越し元が品目ごとの型で、引越し先が大きさの型だと、調べ方から変わります。

素材で分かれる自治体もある

横浜市は品目ごとの型ですが、同じ品目が素材で3つに分かれています。

品目一覧には「可)可燃物」「資)資源物」「不)不燃物」の表記が付いていて、主な素材(最も割合の高い素材)に合うものを選びます。素材を間違えると収集されないことがあります。 足全体が金属のいすは、木製ではなく資源物です。

金額は素材が違っても同額のことが多く、いすは木・プラ製でも金属部分ありでも200円です。分かれているのは金額ではなく、出し方のほうです。

さらに横浜市は、たんす・食器棚・書棚・テーブルが長辺1mを境に2段階になっています。たんすは1m以上で1,500円、1m未満で1,000円です。

粗大ごみの定義そのものも素材で変わります。金属製品は最長辺30cm以上、金属以外は50cm以上です。同じ大きさの物でも、素材によって粗大ごみになったりならなかったりします。

測る辺が自治体で違う

同じ「寸法で決まる」でも、どの辺を足すかが揃っていません。

自治体測り方
北区・江東区・台東区・墨田区・荒川区高さと幅の合計
世田谷区最大辺とその次に長い辺の合計
目黒区最大2辺の合計
練馬区長い2辺の合計
杉並区高さ・幅・奥行きの合計
三鷹市3辺の合計

奥行きを含めるかどうかは金額に直結します。奥行き45cmのたんすなら、杉並区では他区より45cm大きい数字で判定されます。

引越し先の測り方を確認してから測ってください。 測り直しになります。

「粗大ごみ」の線引きも違う

そもそも何が粗大ごみになるかも自治体で違います。

東京23区の多くは一辺がおおむね30cmを超えるもの。三鷹市は一辺40cm以上(棒状のものは80cm以上)。川崎市は、金属を含まないプラスチック製や木製で最長辺が50cm未満のものは普通ごみです。

さいたま市は一辺90cm以上2m未満で、23区の3倍の基準です。23区で粗大ごみとして手数料を払っていた物の多くが、さいたま市ではもえないごみとして出せます。電子レンジがその例で、さいたま市の品目一覧には電子レンジ単体が載っていません。

千葉市は寸法で決めていません。 市指定の可燃ごみ・不燃ごみの袋に入れて口が結べないもの、袋からはみ出すものが粗大ごみです。手元の袋で判定できる代わりに、事前に何cmか調べても答えが出ません。

つまり、23区で粗大ごみだった物が、三鷹市では普通ごみとして出せることがあります。逆もあります。

引越し先で「これは普通ごみでいいはず」と思って出すと、収集されずに残ります。

家電4品目だけは全国共通

違いばかり書きましたが、1つだけ揃っているものがあります。

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。この4品目は家電リサイクル法によって扱いが決まっているため、どの自治体でも粗大ごみとして出せません。

引越し先がどこであっても、この4つは販売店への引き取り依頼か、指定引取場所への持ち込みになります。家電4品目の処分手順に書いたとおりです。

ここだけは、引越し先を調べ直す必要がありません。

持ち込みの有無も揃っていない

自分で運べば安くなる制度も、自治体によってあったりなかったりします。

葛飾区は掃除機や照明器具が持込なら無料、練馬区のソファーは収集1,300円に対して持込700円、北区は収集2,300円に対して持込2,000円です。江戸川区は1世帯につき1回10個まで、年度内3回までという回数制限があります。

一方で、持込の割引の有無を公表していない自治体もあります。横浜市には自己搬入ヤードが4か所ありますが、持ち込む場合も事前に粗大ごみ受付センターへの申込が必要で、割引があるかどうかは手数料表に書かれていません。

千葉市は持ち込みも収集と同額ですが、事前の申込が要りません。 平日9時〜16時と土曜9時〜12時に、1回10点まで直接持ち込めます。収集日を待たずに済むのは、引越しの日程が動く場面では効きます。

車を出せるなら、引越し先の制度を先に確認しておくと選択肢が増えます。

スプリングの扱いが自治体で割れる

同じ物が、片方では高くなり、片方では受け取ってもらえません。

さいたま市はスプリングの有無で金額が4倍変わります。 スプリング無しのソファーは2人用以上でも550円ですが、スプリング入りは2人用以上で2,200円です。マットレスも同じで、スプリング無し550円に対してスプリング入りは2,200円でした。

千葉市はコイルスプリング入りを収集しません。 ソファー、マットレス、いす、リクライニングチェアがその対象です。金額で分けるのではなく、受け取るかどうかで分けています。

引越し先が千葉市なら、スプリング入りのソファーは市の粗大ごみとして処分できません。引越し前に別の方法を決めておく必要があります。

引越し先を調べる順番

やることは3つです。

まず、引越し先の「粗大ごみ」の定義を見ます。 30cmか40cmか50cmかで、対象になる物の数が変わります。

次に、料金の決まり方を見ます。 品目ごとか、大きさかで、調べ方が変わります。

最後に、自分の物を測ります。 測る辺が分かってから測れば、一度で済みます。

自治体ごとの金額と申込方法は地域から探すにまとめています。同じ品目で自治体をまたいで比べたい場合は品目から探すから入ってください。

この記事の主な出典

出典の採用基準と訂正方法は編集・情報更新方針に記載しています。


本記事は公開時点で確認できる公開情報をもとに構成しています。料金・仕様は変更される場合があるため、契約前に必ず各サービスの公式サイトで最新の内容をご確認ください。

関連する記事