捨て方ノート
最終確認: 2026年9月2日約3分

無許可の不用品回収業者を見分ける方法

無料をうたって回収し、積み込んだ後に高額な料金を求める事業者への注意が政府広報から出ています。依頼前に確認できる点を、許可の種類から整理しました。

「ご不要な家具、無料でお引き取りします」と流しながら回るトラックがあります。声をかけて積み込んだ後に、数万円を請求される。この形のトラブルは今も続いていて、政府広報オンラインが注意喚起を出しています。

厄介なのは、頼んだ側にも不利益が及ぶ点です。

家庭のごみを運ぶには許可が要る

家庭から出た不用品は一般廃棄物にあたります。これを他人から集めて運ぶには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。

ここで紛らわしいのが、似た名前の別の許可です。産業廃棄物収集運搬業の許可は事業所から出る廃棄物のためのもので、家庭のごみを運ぶ根拠にはなりません。古物商許可は中古品を売買するための許可で、これも廃棄物の運搬とは別です。

事業者のサイトに「産業廃棄物収集運搬業許可 第◯号」とだけ書かれている場合、家庭ごみの回収については無許可の可能性があります。

自分の区が許可を出している事業者は、区のページで一覧を公開していることがあります。そこに載っていれば確実です。

依頼する前に聞くこと

電話やフォームで問い合わせる段階で、次の一言を入れてください。

「一般廃棄物収集運搬業の許可番号を教えてください。どちらの自治体の許可ですか」

許可は自治体ごとに出ます。隣の区の許可を持っていても、こちらの区の家庭ごみを運ぶ根拠にはなりません。番号と自治体名の両方を確認するのはそのためです。

答えられない、話をそらす、「提携先が持っている」と言う。このいずれかなら、そこで止めたほうがいいです。

危ないと分かる兆候

回っているトラックに声をかけない。 これが一番効きます。許可を持つ事業者が拡声器で家庭を回ることは、まずありません。

「無料」を強調する広告に注意する。 運搬にも処理にも費用がかかります。それを無料でまかなえる説明がつかないなら、どこかで回収する構造になっています。

見積書を出さない相手に渡さない。 作業前に書面で金額が出ない、内訳を言わない、その場で決めさせようとする。これらは料金トラブルの前段です。

積み込みが終わってから金額を言われたら、その場で支払わない。 いったん作業を止めて、消費生活センターに相談してください。積んだ後に交渉するのは不利ですが、支払ってしまうと回収はさらに難しくなります。

不法投棄の責任が戻ってくることがある

渡した後に適正処理されず、不法投棄されたとします。このとき、排出した側の責任が問われる場合があります。「安く引き取ってくれたから」で済まない可能性がある、ということです。

家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は特にこの経路に乗りやすい品目です。リサイクル料金を払わずに済ませようとする事業者があるためです。この4品目は市区町村も回収しないので、正規の引き取り経路を先に確認しておいてください。

買い取りと回収は別の許可

もう1つ紛らわしいのが、「買い取り」を名乗る事業者です。

中古品を買い取って売るには古物商許可が必要で、これは公安委員会が出します。廃棄物の運搬とは別の制度です。

問題は、買い取りと称して実際は廃棄物を運んでいる場合があることです。値段が付かない物まで「まとめて引き取る」と言われたら、それは買い取りではなく廃棄物の収集にあたります。その事業者に一般廃棄物収集運搬業の許可がなければ、無許可営業です。

見分け方は単純です。1点ずつ査定して金額を提示するかを見てください。査定せずに「全部引き取ります」と言う相手は、買い取りをしていません。

古物商許可の番号だけを掲げている事業者に、値段の付かない家具を渡さないでください。

迷ったら自治体に戻す

判断がつかないときは、市区町村の粗大ごみ収集に戻すのが確実です。手数料は数百円から数千円で、金額も申込先も公表されています。

許可を確認できない相手に渡すより、遠回りでも公表された経路を通したほうが、結果として安く済みます。

住んでいる区の手数料と申込先は地域から探すにまとめました。日程が間に合わない場合の選択肢は間に合わないときの選択肢に書いています。

この記事の主な出典

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